頸髄損傷者のためのシェーバー用自助具の提案

頸髄損傷者のためのシェーバー用自助具の提案
埼玉大学 山本 翔也  千葉大学 渡辺 樹 北村 友香 東京都立大学 大貫 真奈 THAWISUK CHIRATHIP


ニーズ

対象の方は、頸髄損傷により左腕をほぼ動かすことが出来ず、右腕側も大胸筋が弱いため、腕を体の内側に持っていくことが困難である。このような方が電動シェーバーを利用する際、右手で左の頬に刃が沿うように剃ることが出来るアタッチメントが必要とされる。

調査

指をほぼ動かすことが出来ないため、普段は万能カフのような自助具を利用し、首を動かすようにしてシェーバーを顎や頬に当てている。また、体を前や横に倒すとバランスを崩しやすいため、シェーバーを利用する体勢は、椅子の背もたれに真っ直ぐ背中を付けた姿勢に限られる。

調査|頸髄損傷者のためのシェーバー用自助具の提案

アイデア

右腕を延長するような形状にすることで、反対側の頬までシェーバーが届くようになる。また、右手首を支える機構で、手首への負担を減らす。

提案システム

手ではなく腕の方から延長して支えることで、シェーバーを腕全体で受け止め、反対側の頬まで届かせることができる。

提案システム|頸髄損傷者のためのシェーバー用自助具の提案

実装・モックアップ

実装・モックアップ|頸髄損傷者のためのシェーバー用自助具の提案