埼玉大学 工学部機械工学科
埼玉大学 工学部機械工学科
また、私たちは機械工学科の学生で、座学の勉強などを通して多くの知識を身に付けましたが、実際に機械や装置を作り出す経験は、実験やセミナーを通していくらかの簡単な物を作る程度しかありませんでした。ですから、このプロジェクトを通して自分の専門的な能力をどの程度発揮でき、また、多様な専門の方の集まるチームの中で機械工学科という学問はどのような役割を担うのかということを客観的に把握する貴重な体験になると思いました。
4カ月程度経た今思うことは、当初のイメージに反し、実際に設計などをする割合はプロジェクト全体のごく一部であるということです。何か世に役立つものを作りたいと思い立ったとき、最も重要なことの一つは利用者のニーズを正確に把握することだと感じました。
そのため、使用者の意見を十分聞き、その声のみならず、周囲の環境の背景などを調査することに力を注ぎました。
これらの経験は今後工学を用いて社会に貢献したいと考える私たちに広い視野をあたえ、より良いエンジニアになるための糧になったと思います。