
ニーズ
車椅子でもガーデニングがしたい!
車椅子利用者のリハビリテーションについて調査した結果、腕部に加わる負荷が大きいため、参加できる作業が少なくあまり楽しくないという意見が挙げられた。

アイデア
腕部固定型ガーデニング用具の提案
ガーデニング用具を前腕部に固定することで肩周囲の筋肉を活用することができ、腕への負荷を減らすことができ用具の取り換えを容易に行え、車椅子利用者ができなかった作業を実施できるようになった。

使い方
1.装具を腕に装着する
装具の装着は、腕を装具に通すという簡単な動作で行うことができる。装具は男女で腕の太さが大きく異なるため、2 種類制作した。

2.ガーデニング用具を固定する
装具に差し込むことでガーデニング用具を固定することができる。ガーデニング用具を取り替えることで、様々な作業ができるようになる。

3.スムーズに作業ができる
腕部の装具とガーデニング用具を固定することで、肩周囲の筋肉を使うことができる。既製品の多くは大きくて重いため、手首に大きな負荷が加わってしまう。

制作したガーデニング用具

除草用具(草刈り鎌)

除草用具(ホー)

落ち葉かき用具(熊手)
気分の改善に繋がるガーデニング
施設で実施されるリハビリテーションの多くが屋内で実施されるため、屋外で実施されるガーデニングは気分の改善に繋がるとされている。制作したガーデニング用具は、除草を行うための草刈り鎌とホー、落ち葉かきを行うための熊手の3つで、屋外で適度な運動を行うことができるものである。
除草は栽培の基礎となる作業で、やりがいを感じる作業とされている。落ち葉かきは、成果が目に見えて分かりやすいため、達成感を感じることができる。