東 祐二 氏( ひがし・ゆうじ)
1985年 熊本リハビリテーション学院作業療法学科卒 作業療法士国家資格取得
1985年 新所沢潤和病院 作業療法士
1988年 潤和会記念病院 作業療法士
1991年 社団法人八日会藤元病院 セラピスト室 主任作業療法士
1999年 同 セラピスト室 室長
2014年 厚生労働省老健局振興課 福祉用具・住宅改修指導官
現在 同局高齢者支援課 福祉用具・住宅改修指導官。
この間、放送大学教養学部2002年卒業(発達と教育専攻)、金沢大学大学院自然科学研究科システム創成科学専攻2007年修了、博士(学術)。
教育面では熊本リハビリテーション学院(1997年~2014年)、千葉県立保健医療大学(2010年~2013年)、宮崎リハビリテーション学院(2012年~2013年)にて講師。
また、NEDO独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発事業」推進委員(2005年~2006年)、第46回日本作業療法学会の学会長(2012年)、その他、日本作業療法士協会保険部長、常務理事など歴任。
1985年 新所沢潤和病院 作業療法士
1988年 潤和会記念病院 作業療法士
1991年 社団法人八日会藤元病院 セラピスト室 主任作業療法士
1999年 同 セラピスト室 室長
2014年 厚生労働省老健局振興課 福祉用具・住宅改修指導官
現在 同局高齢者支援課 福祉用具・住宅改修指導官。
この間、放送大学教養学部2002年卒業(発達と教育専攻)、金沢大学大学院自然科学研究科システム創成科学専攻2007年修了、博士(学術)。
教育面では熊本リハビリテーション学院(1997年~2014年)、千葉県立保健医療大学(2010年~2013年)、宮崎リハビリテーション学院(2012年~2013年)にて講師。
また、NEDO独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発事業」推進委員(2005年~2006年)、第46回日本作業療法学会の学会長(2012年)、その他、日本作業療法士協会保険部長、常務理事など歴任。
私は作業療法士で、現場に30年ほどいました。現場ではいろんな福祉用具を開発したり、実際に現場に投入してみたり、障害者や介護の方が使う道具を、いかにして使いこなすかに注力してまいりました。今日、皆さんの話を聞いていて非常におもしろいなというか、昔、通ってきた道だなと思いながら聞かせていただきました。全部にコメントしようと一生懸命聞きました。デザイン性や工学的なところ、それから臨床的な観点で皆さん取り組まれたということなので、それを考慮したコメントをいたします。
(※以下、すべての展示にコメントを頂いた。誌面の都合で一部を短く掲載)
むくみシリーズですが、靴擦れを防ぐソックス。足部だけのむくみに対応ができそうな感じです。下腿部のむくみは、原因がいろいろあります。ものによっては、足先だけでやっても意味がなくて、いろいろなアプローチを一緒に組み合わせてやる必要があります。例えば、リンパ浮腫が原因の場合、まさに先端だけでは対応できず、それをはめただけでは解決に結びつかないので、できるだけ原因論を突き詰めるといいと思います。
次に、脊髄損傷の方のレインコート。棒状のものを使って、折りたたむというのはすばらしいアイデアでした。なかなか気づかない。気づいても、棒が別に置いてあって、それに巻き込むとか。あれが上手く、内包されているのはいいと思います。ポイントは、我々が車から傘を出して出るときと変わらないことを目標にして、それを達成できればいいと思います。
次にガーデニングの作業ですが、これもすばらしいと思います。作業プロセス全体を考えると、集めた葉っぱを処理する段階が出てきます。集めて、拾い上げて、何かに入れるとか、混ぜるのか、そんなことが想定されますが、そういうところまで次は進むのだろうと思います。
最後にまとめます。アイデアがあったら、それをまず形にしてみることが非常に大事。形にしたら、試してみることが大事。もう1つ大事なのは、既存のものと、自分たちが考えたものはどこが違うのだろうと、しっかり検討した方がいいと思いました。さらに一番大事なのは、使っている方が満足すること。それぞれ面白いアイデアばかりなので、先に進めていただければと思います。
(※以下、すべての展示にコメントを頂いた。誌面の都合で一部を短く掲載)
むくみシリーズですが、靴擦れを防ぐソックス。足部だけのむくみに対応ができそうな感じです。下腿部のむくみは、原因がいろいろあります。ものによっては、足先だけでやっても意味がなくて、いろいろなアプローチを一緒に組み合わせてやる必要があります。例えば、リンパ浮腫が原因の場合、まさに先端だけでは対応できず、それをはめただけでは解決に結びつかないので、できるだけ原因論を突き詰めるといいと思います。
次に、脊髄損傷の方のレインコート。棒状のものを使って、折りたたむというのはすばらしいアイデアでした。なかなか気づかない。気づいても、棒が別に置いてあって、それに巻き込むとか。あれが上手く、内包されているのはいいと思います。ポイントは、我々が車から傘を出して出るときと変わらないことを目標にして、それを達成できればいいと思います。
次にガーデニングの作業ですが、これもすばらしいと思います。作業プロセス全体を考えると、集めた葉っぱを処理する段階が出てきます。集めて、拾い上げて、何かに入れるとか、混ぜるのか、そんなことが想定されますが、そういうところまで次は進むのだろうと思います。
最後にまとめます。アイデアがあったら、それをまず形にしてみることが非常に大事。形にしたら、試してみることが大事。もう1つ大事なのは、既存のものと、自分たちが考えたものはどこが違うのだろうと、しっかり検討した方がいいと思いました。さらに一番大事なのは、使っている方が満足すること。それぞれ面白いアイデアばかりなので、先に進めていただければと思います。